++  B A L I ++
I N D O N E S I A

ジャワ更紗に魅せられて、この島へやってきた。
海風の中に、微かに聞こえるガムランの音色。
神々の吐息さえもが耳元に伝わってくるような、
厳かな、それでいて親密的な空気。
布以上に、私を惹きつけたのは、この島の持つ不思議な魔力。
現世でありながら、確かに神の近くにいるのだと、
感じさせてくれる一瞬、一瞬に他ならなかった。


Inter Continental Resort, BALI

バリ行きを決めてから捲ったガイド・ブックは、さながら迷宮。まずはエリアを決めないことには何も始まらないことを初めて知ることとなる。バックパッカーにもお手ごろなロスメン(民宿)はたくさんあるけれど、物価の安いアジアならではできる、ちょっとした贅沢をしてみたい。
海に近く、静かでかつ街にも出易いところ。悩んだ末に、ジンバランに決定。リゾートは5つのプールとサンセット・バーが決め手となって、インター・コンチネンタルを選びました。





ロビーでは、心地よいガムランのリズムが、
ゲストを出迎えてくれます。



スタンダードでも、部屋は十分に広く、特にバスルームはシャワー室とバスタブが別々になっており、広々と使えます。部屋の中をほんのりと照らすランプもバリらしく、個性的。外へ一歩出れば広大な庭園が広がり、あちこちから鳥の囀りが聞こえてきます。スパの前にある池の周りには黒鳥さん&白鳥さんがたくさん。大きなトカゲも、たまに姿を現してはゲストを驚かせてくれました。




ビーチはとても広くて、静か。マリン・スポーツの騒音ひとつ聞こえません。
もちろんリゾートのプライベート・ビーチなので、バリ名物・物売りの煩わしさにも無縁です。
ただし、空港が近いせいか、透明度はなく、波も高めで泳いでいる人も見かけません。
ダイビングはオプショナルで参加し、リゾートではもっぱらプールで泳いでいました。



デッキチェアにはふかふかのマット。5つあるプールはどこも人が少なく、のんびりと水に浸かってぷかぷかできる。そして、特筆すべきはプール・サイドのトイレの清潔さ。 このトイレなら住んでもいいとさえ思ってしまった。よく見ると、敷地内のあちこちで、一日中スタッフが掃除している。これ以上のサービスはないですね。

プールサイドでは無料のダイビング講習をやっています。体験ダイブをやろうと思っている人は参加してみては? 特に申し込まなくてもスタッフが暇そうなゲスト(言ってみれば誰もが暇そうに見えますが)に声をかけてくれます。


1日何度も足を運んだサンセット・ビーチ・バー
お昼もほとんどここでとりました。もちろんハッピー・アワーもあります。
夜はテーブルに蝋燭が灯され、空港から飛び立つ飛行機を眺めながら、ゆっくりとお酒を楽しめます。


リゾートの周りには、数は多くないけれどレストランやお土産物屋さんがあります。写真は近くにあるマーケット。
ごちゃごちゃとした店内は食材からちょっとしたギフトまで揃っていて、見物するだけでも楽しい。
地元の人々の生活の匂いを、身近に感じることができます。


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2001年のお正月休みにバリへ行った際、別のホテルに泊まっていたのですが、懐かしくなったので立ち寄ってみました。
この日は大晦日。ガラ・ディナーの準備が進む中、鮮やかな衣装を身に纏った踊り子さんたちが、リゾート内を練り歩いていました。


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Ikan Bakar

ジンバランを選んだ理由はもうひとつ。夕刻になるとビーチ沿いにオープンする炭火焼きの屋台。イカン・バカールへ行ってみたかったから。魚好きの私は、これが一番の楽しみだったのです。



雨が降っていたので中で食べましたが、
天気がよければぜひ砂の上で。
店というよりは海の家といった感じです。


上の2枚の写真は別の店のものですが、内容はだいたい同じです。
サラダ、青菜の炒め物、じゃがいも、スチーム・ライス、フルーツが付きます。
とても写真に収まりきらない&食べきれないごちそうです。




各店をまわって来るバンド。
リクエスト曲が思いつかずにいたら、
「アチチ」が始まりました。



もうもうと煙の立つ浜辺でいただく新鮮なシーフード。日本ではなかなか炭火焼の魚は食べられないので、機会があったらぜひ試してみてください。雰囲気、味、値段、どれをとっても大満足でした。

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