++ Waikiki Beach ++
  


どこを見渡しても日本人。はるばる海外にやって来た気がしない、
と仰る方が多いのも事実。
しかれども、私がこのビーチを愛してやまないのには理由がある。
この海の波が、幼い頃から泳いでいた故郷・伊豆の波に似ているから。
透明度は比べ物にならなくとも、程よい高さの波が、
何の悩みもなく過ごしていた少女時代の夏の日々を、思い出させるからだ。
誰に何と言われようと、この海にビニール・ボートを浮かべ、
ぷかぷかと漂う時間は、どんなビーチ・リゾートでも味わえない至福の時。
やがて太陽が傾き、サンセット・ディナーのクルーズ船が沖に姿を見せ始めるまで、
飽きることなく私はこのビーチを見つめ続ける。それが、私のハワイの休日。




 夕刻のワイキキ。
 名残惜しそうにサーファーたちが
  いつまでも波を待つ。
 主が来る日までじっと我慢。
 波の音を聞きながら、
 海に出られる日を待つサーフボードたち。
 そう、ハワイの海はお酒持ち込みは厳禁。
 知らずに飲んでしまった初ハワイのあの日。
 喉が渇いたら、DUKE'Sへ駆け込もう。
 HELLOじゃなくて、
 もちろんALOHA! だよね。
 ハワイでは声をはりあげて、
 元気いっぱいに話そう。
 「そこのバーでビールでもどう?」
 嬉し恥ずかし。
 この年でナンパされてしまった。
 NENEに断られてすごすごと去って行く、
 ブロンド青い目お兄さんの、
 かくも淋しい後姿。
 ビルと椰子の木の背比べ。
 こんな光景を見れるのも、
 ワイキキならでは。
 そしてやっぱりこの景色。
 見慣れてはいても、
 見飽きることは、決してない。




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