Nusa Lombok
 SCENE 2 − Batik −





「バティック工房に寄ってみますか?」
と、ガイドさん。
私の心が読めるのだろうか。
バティックには目がない私。
もちろん、二つ返事でOKしたものの、ちょっと不安。
なぜなら、布を前にすると理性をなくしてしまうからです。
お財布の中身を気にしながらも、わくわくと胸がときめく。
土地の人との触れ合いと同じくらい、バティックとの出会いは、
いつも私をドキドキさせてくれます。





倉庫のように広く、天井の高い工房の
壁一杯に飾られた色とりどりのバティック。
私にとっては夢のような場所。

あれもきれい、これもかわいい。
この工房ごと、日本に持って帰りたい!!
もちろん、そんなわけにもいかないので、迷いに迷って選んだ1枚は、ロンボクの人々の生活風景が描かれたもの。
ああ、あれも欲しかったな、と、未だ、この空間が頭から離れません。購入した布は、自宅の姿見にかけてあります。


こちらはオイル・ペインティング。
絵画のように見えるけれど、
れっきとしたバティック。





全部買って帰りたい!
奥さんが下絵を描き、
ご主人が色をつける。
夫婦共同の作業。
染め上がったバティックは、
どれも誇らしげに、美しい色彩を放っていました。
習ってみたいと、真剣に思ったこともあったけど、 残念ながら私には、絵心はまるでないので、見て、触れて、身に纏うしかありません。
それだけでも、十分満足。


TOPHOMENEXT