Nusa Lombok
SCENE 3 − Resort−
ロンボクに古くから暮らす民族、ササック族の住居を模したリゾート。 以前、雑誌で見た瞬間から、ずっと訪れてみたいと思っていました。 ノボテル・コラリア・ロンボクには、ゴージャスな設備もなければ、派手な飾りつけもありません。 目に映るのは自然の素材、自然の色だけ。 |
ウェルカム・ドリンクはココナッツで作られた器で、冷たいスイカ・ジュース。 少しだけ凍らせたおしぼりは、ほんのりとジャスミンの香りを放っています。 バリのような湿気はないけれど、陽射しが強い正午少し前。 こじんまりとしたフロントでチェックイン・カードを書くも、まだ部屋の用意は出来ていないとのこと。 |
|
部屋に入れるまで、ソファでちょっと休憩。 すると、フロント・ロビーに置かれたベンチの真ん中に不思議なものを発見! 良く見ると唐辛子でした。 実は後で知ったことなのですが、「ロンボク」というのは「唐辛子」という意味なんだそうですね。 |
なかなか準備ができないようで、しばらく敷地内をお散歩。 目の前にはずっと憧れていた光景。 思っていた通りの空の色と海風の匂い。 早く水着に着替えたくなるほどの上天気だけれど、 なんといってもずっと心の中だけで描き続けた景色です。 もうしばらくの間、ぼーっと見つめていたくなりました。 |
午後1時になってようやく部屋に案内されました。 はあまり広いとは言えず、テラスもないけれど、窓を大きくとってあるので、とても明るい。 トイレのペーパー・ホルダーはココナッツの殻。 電話機にも木の葉で装飾がなされ、現代的なものを感じさせるのはテレビくらい。 何を見てもナチュラルな雰囲気を作る為の工夫がなされているのには、驚くと共に感心するばかりでした。 ゲッコーのライトも、かわらしい。 |
||
アメニティのプレートには ロンボクのビーチの『丸い砂』が・・・ |
スパへと続く階段 |
敷地は広くても、滞在に必要な設備は ビーチ前に全て集約されているので、 長々と歩くことも、迷うこともありません。 スパやフィットネス・センターへのアプローチも凝っていて、木々が涼しい影を作りながらゲストを導いてくれます。 どこを見渡しても、この土地に、元からあった自然を活かした造りです。 |
|
敷地内を端まで探索してみたら、 リゾートのすぐお隣に緑地が広がっていた。 そこにはたくさんの水牛さん! うれしくて、思わず近づいていくと、 側にいた少年が手招きをしました。 「僕の小鳥だよ! 見て!」 少年は黙々と何かを作っています。 小さな手に握られたナイフで、発砲スチロールを器用に切り裂いていきます。 一体、何ができるのかな? 興味深く見守っていたら、物売りの少女たちがやってきた。 少しだけ心惹かれた布があったけれど、べらぼうな値段をふっかけてきたので、慌てて退散。 |
||
「ん、誰? 何か用?」 | 少年が見せてくれた小鳥。 まだ飛べないようで、 ずっとおとなしく少年の傍らにいた。 |
おまけ。 屋根のてっぺんには、 各々違う装飾。 空を見上げても楽しい、 ロンボク島の午後。 |