ストランは1箇所のみで、アラカルト料理もない。なので、もし非常食を持ち込んでおらず、かつ飢え死にしたくなければ、ここで食べるしかない。
ここ数年、旅に出ると、どうしても和食が恋しくなるので(年かしら・・・)、インスタント味噌汁と梅干は必ず持参している。そして、持ってきてよかったと、今回ほど切実に思ったことはない。

この料理、とにかく何にでもオレガノが入っているんである。しかも、香りつけ程度にとどまらず、たっぷりと。
揚げたてのチキンナゲット、ミートソース、夏野菜のチーズ焼き、あったかいスープ。普通ならばおいしいはずの料理に、これでもかとばかりに投入されたオレガノ。せっかくのバーベキューも然りで、肉や魚にまでオレガノ。塩・胡椒だけでいーじゃん!!! と、何度叫びそうになったことか。


ェフはオージー。今年の3月までフィリピン人だったので、比較的まともな料理だったそう。私も色々と調べた結果、食事は心配ないだろうと踏んでいた。まさかシェフが変わっているとも知らず。
イタリア人ゲストですら、うんざりしてしまうくらいだから、ハーブに馴染みのない日本人には、とてもじゃないけど毎度毎度、耐えられるものではない。2日もすると、すっかり嫌気がさしてしまった。
あるイタリア人男性は1日中用意されている食パンバターとたっぷりの砂糖をまぶして食べていた。さるイタリア人女性は、白いご飯にこれまたたっぷりケチャップをかけて食べていた。
私も2日目にして早々に梅干のパックを開ける。食指が全く動かないメニューの時は、インスタント味噌汁を作り、白飯梅干で空腹を凌ぐしかなかった。
このシェフ(オレガノ野郎と命名)が来た当初はもっとひどくて、バターやホワイトソースをたっぷりつかった、コテコテの料理ばかりだったそうで、スタッフの苦情により、これでも今はずいぶんマシになったんだとか。

ぜここまでオレガノ野郎はオレガノにこだわるのか。実家がオレガノ農園とか?
そのうちオレガノ炊き込みご飯オレガノ味噌スープ、デザートにオレガノプディングなんてのも作り出すんじゃないだろうか。
今、この瞬間もオレガノ野郎は考えているに違いない。
「今日は、どの料理に、どれだけオレガノを使ってやろうか」
と・・・・・・。
とにかく、オレガノ野郎がいる限り、料理は絶対期待しない方がいいです。非常食を持ち込みましょう。



フルーツはまとも(笑)。コーヒー(当然インスタント^^;)、紅茶、ミロはセルフサービス。

左)スープコーナー。もちろん、オレガノたくさん(--;)  右)バッフェ全景

は散々だけれど、レストラン自体の雰囲気は悪くない。
長期滞在のイタリア人たちが大きなテーブルを囲み、いつもわいわい、がやがや陽気な声があふれている。各テーブルには夜になるとキャンドルが灯ってなかなかロマンティックだし、足元には猫がすりよってくるし、ダイビングボードの下で大きな犬が四肢を伸ばして居眠りをしている微笑ましい姿もよく見かけた。
しつこいけれど、飯さえ美味けりゃ文句なし。


一、ありがたかったのは、ダイビング・スケジュール・ボードの横にぶらさがっていたバナナ
24時間、食べられるので、早朝ダイビングに行く前や、おやつによく食べていた。小ぶりだけれど、とっても甘くて、おいしい。
飯があれなもんで、ゲストはかたっぱしからこれをもぎとっていた。
立派な非常食の役目を担っておりました。



                 
朝・昼飯&猫
しょぼい朝飯 朝食に毛の生えた昼飯 スタッフやゲストに
一番人気の猫、ガーフィールド。

                 
夕飯はこんな感じ。
少人数席(笑) 玉子豆腐みたいなやつは
結構おいしかったかな。
最後の夜に初めて
カレーが出た。美味。
キャンドルがいい感じ♪


理はともかく、ここはマレーシアなれど、お酒の心配は無用。バーはレストランの端っこ桟橋、そしてプールサイドの3箇所。水上のバーへも飲みに行けます。
初日、ダイビングを終えて、さっそく端っこバーへ。SMARTで飲む最初のビールはキンキンに冷えたタイガー。く〜、たまらん!
一番よく通った桟橋バーは、サンセットを眺めるのにうってつけの場所で、陽が傾く頃になると、たくさんのゲストが集まり、ビールを傾け始める。
バーカウンターの女性スタッフはお腹が大きい。なんと臨月だそうで、本当にアジアの女性(日本を除く)は働き者だとつくづく思う。

桟橋のバー わんこがいっぱい♪ サンセットがきれいだ〜。


ンセットを楽しみ、夕食を済ませたら、またここに。今度は満天の星空を楽しむ。
東京では決して見ることの出来ない星の数! 夜はゲストも少ないので、星空を独り占め気分に浸れます。
最後の夜、ここでミカさんとミカさんの彼氏のボベちゃん(SMART4のキャプテン)と一緒に、夜遅くまで飲んだ。
ボベちゃんはかなりお酒が強いようで、さんざんビールを飲んだ私たちと共に、ラムを1本空けてしまった。
気がつくとバー・カウンターもクローズしていて、すでに午前様。2人とも翌朝は早朝ダイビングだそうで、申し訳ないことをしてしまった。


 
び話はレストランに戻って。
最後の夜はミカさんと一緒に食べた。ログブックにサインをもらい、おしゃべりを楽しんでいると、他のスタッフがミカさんを呼びにきて、
「ちょっと待っててくださいね〜」
と言い残し、行ってしまった。
ほどなく、BGMが『アベ・マリア』に変わり、ゲストがざわめき始める。
ま、まさか・・・・・・。
あちこちから、「Congratulation!」の掛け声と拍手。
その中を縫って、ミカさんがケーキを運んでくる。
また忘れてた! 今日は私たちの結婚記念日だった!
チェックインの時、結婚記念日に何か下さいと、さりげなく(いや十分図々しい)、ミカさんに伝えていたのを、ちゃんと覚えていてくれたんです(/_;)
しかも、この辺では生クリームがなかなか手に入らないので、バタークリームでわざわざ作って下さったとのこと。感激っ! ちょっとこっぱずかしいけど。
蝋燭の火を吹き消した後、カットして、顔なじみになった人々に配ることにする。
写真を撮ってくれたお隣のテーブルのご夫婦。日本人ダイバー、チェックダイブの時のダイブマスター(・・・名前忘れた)、そしてミカさんとボベちゃん、etc.・・・
ケーキを作ってくれたのは、シェフだろうか。オレガノ野郎なんて言ってごめんなさい。
オレガノ親善大使と呼ぶこととします。
もちろん、ケーキにはオレガノは入っていなかった。
そんなわけで、料理はまずかったけれど、ダイビング以外でも、忘れられない楽しい思い出ができました。





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