Pulau Mataking, MALAYSIA
Reef Dive Resort - Diving & Snorkeling
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「荷物を置いたら、ダイビング・ショップに集まってね」 チェック・インを済ませ、いざ部屋へ、トランクをすっかり空にしたらビールだ! と思った瞬間、信じられない言葉を聞いた。 そう、マタキン島では到着後、休む間もなくチェックダイブを受けなくてはならない。 荷解きもそこそこに、レストランへ向かう。 未完成のリゾートでは、まだダイビング・ショップも工事中。ダイビング・システムのブリーフィングはレストランの一角にあるテーブルで行われる。 スタッフはマイク、マイケル、ウェンディの3人のみ。皆、シパダンから移ってきた人々で、まずまずの日本語が話せます。 |
ボートは1日3本で、9:00、11:30、15:00、ハウスリーフは無制限(ガイド付き:RM50)。 この他に別チャージでモーニング・ダイブ(MD)、サンセット・ダイブ(SD)、ナイト・ダイブ(ND)。 写真のホワイトボードに滞在中の全ダイバーの名前が書かれているので、そこに希望を書く。 例えばボート3本プラスナイトダイビングならば、1、2、3、NDと記入しておけばよい。 で、私はどうだったかというと、初日から順をおってまとめてみたいと思います。 |
1日目 見るからに流れの強そうな海面の波模様。思わず尻込みする私に、ガイドのマイケルは「ダイジョーブ、ダイジョーブ。ワタシがヘルプするから」 その言葉を信じて、ダイビングショップ前からエントリー。左方向へハウスリーフを辿ってジェティより1本先の桟橋までというコース。 全然タイジョーブじゃない。ものすごい逆流で、着いていくのがやっと。おまけにいつもの習慣でグローブを着けていなかったものだから、流されないよう岩に掴まる度に手の平に傷が増えてゆく。流れが強いところはさすがに手を引いてくれたけれど、これはチェックダイブ。ずっとお手手繋いだままというわけにはいかない。楽しむ余裕などあるはずもなく、「早く終わってくれー!」と心の中で叫んでも、マイケルはどんどん先に行ってしまう。 ようやく終わって海面に顔を出した瞬間は心の底からほっとした。 逃げるように部屋に戻り、友人たちの後をおっかけてレストランへ。皆、早々とビールを飲んでいる。 「アナタはダメよー」 とマイケルに見つかってしまったけれど、この誘惑には勝てない。チェックダイブとはいえ、一本潜ったし、今日はまあ、いいか! ということでマイケルの目の前でビールをぐびーっ。 お酒飲んだらもうその日のダイビングはできません。 というわけで、初日は1本 (^_^;) |
2日目 滞在費に含まれているわけだから、少しは潜らなければもったいない。今日はボートに2本は参加するぞと勢いこんでDSへ。 1本目のポイントはバンタナン。テロに襲われて消滅したお隣の元リゾート島。襲撃の爪あとだろうか、壊れかけた桟橋が痛々しい。 私以外は皆アドバンス以上のようで、彼らはマイクが案内。私にはウェンディがつくことに。リーフ・ダイブ・リゾートのDSでは、OWは18M以上は潜れないというルールを徹底しているので、私は他の人々と一緒には潜れなかったのです。でも一人専属でついてくれるのはありがたい。 昨日のビーチほどではないけれど、私にとっては、やはり十分に流れが速い。 やっとこさ潜水するも、身体が反り返ったまま。シャチホコじゃあるまいし、何とか体勢を整えながら、ウェンディに続く。 この周辺の海はマクロ系天国とは聞いていたけれど、皆、岩や珊瑚の間をしきりに覗き込み、珍しいウミウシやら何やら小物を探している。 ウェンディは何かを見つける度に下方にいるマイク・チームを呼び、私は全員の観測が終わるまで待機。 マンタもジンベイも大物は飽きるほど見てきたベテラン・ダイバーさんたちにとっては楽しいのかもしれないけれど、あんな色つきのナメクジなんか見ても私は全然おもしろくない。 さて、午後はどうしようか、と悩みながらも一応、ランチのビールはお預け。けれど、 「今日は流れが速いみたいだから、明日にすれば」 とのマイクの一言で決心はついた。 私一人のためにポイントを制限されてしまったら、他のダイバーさんにも申し訳ないし(言い訳)。 そんなわけで、早々にリタイアして真昼間からビア・タイム。この日も結局1本で、計2本 (>_<) |
3日目 すっかりやる気をなくした3日目の朝。レストランから臨む海が昨日までと様子が違う。流れがない。全然ない! これは最後のチャンスかも。 朝ご飯をかっこんで、DSへ行ってみると、マイクが 「今日の海は君向きだ」 と笑う。ボートは遠慮して、ガイド付きでハウスリーフを潜ることにした。けれどガイドさんは皆予定がびっしり。すると、 「これから体験ダイビングがあるから、後ろをくっついてくればいい」 と。お言葉に甘えることにした。 コースはチェック・ダイブの時と同じ。でも流れもなく、気持に余裕ができた分、ようやく海の世界を楽しめる。 海面を見上げると、鮮やかなトロピカル・フィッシュたちが、雪のように、まさに降ってくる。この光景はさすがにシュノーケリングでは無理だろう。 満足して陸に上がると、友人2人がシュノーケル・セットを取りにDSにやってきた。思いもかけないことに、1人が 「体験ダイビング、やってみようかな」 と言う。とんとん拍子に話しがまとまり、私も再びくっついて潜ることに。 今度はマタキン・クチルの方からエントリーしてダイビング・ショップ前まで戻ってくるコース。 途中、海亀の散歩コースでもあるのだろうか、5〜6匹連なって泳いでいる姿を発見。美しい珊瑚も満喫して、最後のダイビング、終了。 結局3日間で計4本!(^^)! 。この日の2本はチャージされていませんでした。 |
私がいかに怠慢なダイバーか、これでおわかりいただけたと思う。でも、特に上手くなりたいとも思わないし、1日中潜りまくるなんて、絶対に考えられない。これからも、どんなきれいな海を前にしても、今まで通りだらだらとしたリゾート時間を過ごすだろう。 なんといっても、陽の高いうちから堂々とビールが飲めるなんて、休日ならではの楽しみなのだし、それこそが正しい南の島の過ごし方だと、私は固く信じている。 |
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マタキン島は珊瑚の状態が良いので、シュノーケリングも楽しい。↑に書いた通り、マタキン・クチル側からエントリーすれば海亀の団体に遭えるし、浅瀬にはいろんな種類の珊瑚がびっしり。その時その時、流れにまかせて泳いでみるといいと思う。 一度、マイケルがボートを出してくれ、やはり珊瑚のとても美しいポイントに連れていってくれた……のはいいのだけれど、ものすごいクラゲの数。まるでゼリーの中を泳いでいるよう。でも、風邪気味のマイケルが鼻を啜りながらせっかく連れてきてくれたわけだから、30分ほど楽しむ。ダイブマスターでありながら、ボートの操縦まで出来るのだから、ここのスタッフは本当に多種多芸だなあと感心してしまう。 時間によってはマタキン・クチルへ続く砂洲近辺は注意が必要。 3日目の午後遅くなってから、最後のシュノーケリングをしようと、DS前からマタキン・クチルへ向かって泳いでいると、突然、水温が変わった。まるで温泉のような温かさで、最初のうちは「あったかーい」と喜んでいたのだけれど、ふと、海から顔を上げると、なんと砂洲が消えかけている! 焦って上がろうとするのだけれど、全く前に進まない。信じられない速さで潮が満ちてきて、このまま流されてしまうんじゃないかと思った。 本当に間一髪で岸に辿り着く。潮の満干き、というより、自然の力の恐ろしさを思い知らされた瞬間でした。 |
UNDER WATER | ||
↑ レンズを向けた途端、 身を翻して沖へと消えてしまった。 | ↑浅瀬に集う小魚たち。 ←珊瑚の間をひらひらと 漂うトロピカルフィッシュ。 | |
←珊瑚の上に、 これまたかわいらしい珊瑚が。 →大きな青ヒトデ。 たくさんいました。 |