* 猫嫌いとのつきあい方 * 



 猫好き一家の近隣には、必ず「猫嫌い」が存在する。国勢調査の時にでも、ついでに猫好きか否かアンケートをとって、分布図にしてみれば、きっとバランスのよい地図が出来あがるだろう。おそらく5軒のうち2軒猫好き、2軒はどちらでもない、そして1軒は猫を忌み嫌う一家に違いない。
  例えば私の実家の場合。 左隣:ちょっと嫌い、その隣:大好き、その家の前:大好き、そして右隣の美容院:死ぬほど猫が嫌い!!
  この美容院のおやじは典型的かつ冷酷非情な猫嫌いで、長い年月、我が家との間では冷ややかなバトルが繰り広げられていた。 このクソおやじは我が家にごはんを食べにくる猫たちの匂いを消すために、しょっちゅう消毒液を撒き散らす。いつもいつもマスクをして忌々しそうに我が家を睨みつける。役所に電話し、我が家を名指して苦情を言う。
  まあ確かに嫌いな人にとってはあの匂いはたまらんものがあるのかもしれない。
 でも悪いのは誰? 捨てていく奴らではないですか。 だから、そんなクソおやじの嫌がらせも、徹底的に無視して、放っておいた。 が、動じないこちらに対し、とうとう奴は悪魔の本性をさらけ出す。
 毒入りのエサをばら撒いたのだ!
 知らずに食べた猫たちは次々に倒れ、死んでいった。その亡き骸を葬ったのはうちの母だ。
 いろんな所で訴えていることだけど、地球は人間だけのものじゃない。
  「ここは俺のもの」「ここは私の土地」と、勝手に家をおっ建てて、先住民である動物たちを追いやったのは人間の方でしょう。
 ペットボトルを置いて猫除けしている家を見ると、 「あー、こんな家で育ったら、ろくな人間にならないな」 と心の底から思う。 では、こういったご近所の猫嫌いとどうやって付き合ってゆくのか。 もちろんそんな冷血人間たちと深いつながりを持つようなことはないけれど、そうもいかない事情もあるだろう。
  だから、こう考えましょう。奴らは『気狂い』なんだと。所詮、気の狂った人々の言うこと、やることなんだと思って、心の中で馬鹿にして、嘲笑してやりましょう。そして絶対に絶対に、天罰が下ると、信じましょう。 それでも許せなかったら、毒を盛ってやりましょう。
 S県I市のK美容院のおやじ、おめーのことだよっ!!




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