Pulau Redang, MALAYSIA
 Berjaya Redang Beach Resort - Beach -




レダンの海の美しさは、語り尽くしたような気もするし、まだ言葉が足りないような気もする。
2年ぶりの来訪で待っていたのは、やはり変わらぬ穏やかで美しい海。
少し前に飛行場がオープンし、徐々に姿を変えていくであろうこの島を訪れるのは、そしてもし訪れたとしても この透明度の高い海を見ることができるのは、これが最後なのではないか、と思う。
便利になるのは結構なことだけれど、1分1秒がもったいなくて、チェックアウトぎりぎりまで水と戯れていた時間を思い返す時、 どうかこれ以上の開発が進まないことを、どうしても願わずにはいられない。

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4年前はプラスチック製で足のないチェアだったのが、
木製の立派なデッキチェアにとってかわり、
ビニールのパラソルも藁葺きに変わっていた。
ゲストの数も増えたらしく、デッキチェアの間隔は、
少しばかり窮屈で、 好きな場所へ移動できた
以前の軽いチェアが懐かしくなった。
ベッドは硬くて寝にくいので、
タオルの貸し出しコーナー(ダイビング・ショップ前) で
ベッドマットを借りた方がいい。
数が限られているので、お早めに。

フォトジェニックではあるけれど・・・


ビーチ・バーの近くのデッキチェアを陣取るのは、
昔と変わらず。
喉が渇いたらすぐにビールが飲める幸せ。
以前のスタッフは一人も残っておらず、
残念ではあったけれど、
いくつもの新しい笑顔が迎えてくれた。
夜、立ち寄って缶ビールを買っていく私たちのために、
「今夜は、何本飲むの?」
とあらかじめ本数を聞いてくれ、
ディナーが終る頃には、きんきんに冷えたビールを
手渡してくれた。
多謝。




←いつのまにやら、こんなものが出来ていた。
ビーチから沖へと伸びる橋。ダイビング・ボートに乗るのも、各種マリンスポーツに参加するのも、ここを渡る。
遮るもののない太陽が照りつけているので、当然、熱く、裸足ではとても歩けないので要注意。

↓今回も一度も入らなかったプール。ファミリーが利用するくらいで、あとはダイビングの講習で使っているよう。 プールに入らずとも、周囲にはあちこちに真水のシャワーがあるので、泳いだ後にバーやレストランへ立ち寄る時にとっても便利。




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初めてこの海を見た時は感動のしっぱなしで、時間さえあればシュノーケリングを楽しんでいたと思う。
何度も足を運んだハウスリーフは、透明度はさほど変わっていないように見えたけれど、珊瑚と魚は確実に減っているのがわかる。
岩場の影にすら、うじゃうじゃいたお魚たちは、一体、どこへ行ってしまったのか。
飛行場が出来て、今まで以上の集客を見込めるようになったためか、ベルジャヤでも山を切り崩して、新しいホテル棟の建設が始まっている。
日中響く工事の音に驚いて、別の場所に移ってしまったのか。
いずれにせよ、シュノーケリングは1度だけに留めて、3度目にして初のレダンでのダイビングを楽しむことにした。
最後に潜ってから半年以内であれば、チェックダイブも不要。3本潜ったどのポイントも波は穏やかで、魚たちものびのびと泳いでいるように見える。
ハウスリーフにがっかりしたものの、海の底にはまだ元気な珊瑚がみっしりで、ようやく安堵感を取り戻したのでした。
そして、今回、インスタント・カメラを卒業し、初めてデジカメにハウジング・ケースなるものを付けての撮影に挑戦。 もちろんダイビング中はまだ怖いので、ハウスリーフでのシュノーケリングにて。元々でかいデジカメにケースを付けたものだから、重いし、まだ慣れていないために、失敗作ばかり。 今回は練習にとどまりました。



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最後の日。チェックアウトまでの少しの時間を利用して、ホテルの周囲を巡ってみることに。
正面玄関を出て、海の方向へ向けて山道を登っていくと、鬱蒼と生えた木々の合間から、リゾートが見渡せました。
ぽつりぽつりと点在するヴィラの屋根よりもずっと目立つ大きなホテル棟。
レダン一のリゾートを誇ったベルジャヤが、(アホ)ラグーナに対抗すべく、集客を狙ったのは想像に難くない。
応援したい気もないわけではないけれど、ずっと、変わらないでいてほしかった。
周囲の人間が誰も知らなかったこの島の知名度が、近い将来上がってしまうのは、必須。 もう止められないのであれば、せめてこの海の美しさだけは、保っていてほしい。
いつか再び訪れることがあるのなら、その時は、私の取り越し苦労だったと笑いたい。 そして、胸を撫で下ろして、こう言いたい。
「なんだ、ちっとも変わってないな」 と。



 建設中のホテル棟


ビーチ・バーの屋根で微笑む風車



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