-Carribean Rhapsody vol.1-
New Providence Island, BAHAMAS −カリブの熱風− |
イルカと遊ぶためにはるばるバハマまでやってきた。トランジット2回、door
to doorで丸一日かけての移動だ。 精神的に少々、まいっていた時期。どうしても透き通った海を見たかった。清潔な太陽の光をめいっぱい浴びる必要があった。 翌朝、まだ誰もいない海辺を歩いていると、次々に巨大な豪華客船が寄港し始める。なんともゴージャスな眺め。 埠頭には物売りの子供たちが集まり、カリブ海クルーズを楽しむ世界のお金持ちの懐をうかがう。 賑やかな光景とはうらはらに、街からほんの数分離れたビーチにはバーもなく、売店もなく、デッキチェアひとつない。 目の前には、本当に海しかない。 広い砂浜とカリブの太陽を独り占めした贅沢気分が、ささくれだった私の神経を徐々にほぐしていってくれる。 やがて学校を終えた子供たちが集まり、待ちきれない様子で海に飛びこむ。子供たちの元気な声からも、私はパワーをもらう。 いつかまた、元気がなくなったら、ここへ来よう。 心のケアには、カリブの熱風が一番のようだ。 |