■ スクーターでGO! ボラボラやランギロアでは観光客の足代わりとなるファン・カーも、ファカラバではまったく見かけない。 いくらなんでもマイタイにはあるだろうと、たかを括っていたら、1台もなかった。 自転車はランギと同様のタイプで私は乗ることができない。 でも、ありがたいことに、ここにはスクーターがある! もちろん2ケツもできるので、1台借りて、早速ビールの買出し!! フロントで申し込むと、ヘルメットとキーを貸してくれます。 「乗り方はわかる?」 なんて聞いてくるくらいだから、免許もへったくれもないようですね、この島は。 酒を売っているマガザンは、テ・アバ・ヌイより空港寄りのオン・ザ・ビーチに1件。 入り口を見る限り、かなりしょぼい店だけれど、品揃えはなかなか充実している。海外では珍しい500ml缶のヒナノもあるし、何よりうれしいのはカードが使えること! もう現金が少なくなっていたので、これはありがたかった! |
唯一、酒が買えるマガザン。 |
食料から日用品までさまざま。 |
わんこがいたよ。 |
横を向けばどこも海! |
島の女たち。何作ってんだろ? |
でかい犬。 |
買い物を終え、少し時間があるので、マイタイを通り越して少し先まで行ってみることにした。 バティックだか黒真珠だかの工房があると聞いたので(何の工房だかすっかり忘れた)、近くまで走らせた。 「おおー、ここかな」 と、スクーターを止めた瞬間、敷地内から地獄の番犬のような犬が、ものすごい形相で吠えながら走り出てきた。 あまりの迫力に慌ててUターン。犬はしばらく追ってきたけれど諦めたのか立ち止まり、それでもいつまでも私たちに向かって吠え続けていた。 なかなか勤勉な番犬だ。 他には特に見所もなし、ダイビング以外の外出はもっぱらビールの買出しのみ。 本当に本当に、ただのんびりするだけにある島なんですね。 |
■ 最後の夜のシピ 最後の夜の食事を終えて、部屋に戻ろうとした時、食事中からテーブル下をうろついていたにゃんこが後をつけてきた。 撫でると、地面にゴロリと寝転がったので、ひとしきり一緒に遊んでいると、通りかかったスタッフが、 「シピって言うんだよ」 と教えてくれた。 亭主が部屋まで連れて行こうとするので、もう明日にはここを発つわけだし、懐いてしまったら余計かわいそうだと諭し、立ち去ろうとするも、亭主は懲りずにシピを呼ぶ。 てけてけと後を追ってきたシピ。 「喉が渇いているんじゃないか」 と、亭主が言うので、ラーメンのカップに水を入れて与えてみると、激しく、そりゃもう激しくシピは水を飲んだ。 ここに来てから一度も雨は降っていないので、どこかにあるであろう、猫たちの水飲み場も渇いてしまったのかもしれない。 |
悶えるシピ。 |
激しく水を飲むシピ。 |
ついてきてしまったものは仕方ないので、そのまま、しばらくシピと一緒にテラスでビールを飲むことにした。 かといって、この部屋に愛着を持たれてしまうと、次に来たゲストの迷惑になるかもしれないので、あんまりかわいがっちゃいけないと、散々苦言を呈したのだけれど、亭主は聞く耳もたず、膝にのっけて喜んでいる。 ほどなくして飽きたのか、シピは立ち去ったけれど、夜中、再び訪れて部屋の外で鳴いていた。 |
ソファで寛ぐシピ。 |
すっかり眠りこけたシピ。 |
そして翌朝・・・・・・。 そら見たことか。 |
テラスのチェアーをベッド代わりにしているじゃないかー!! 私だって猫は大好きだし、こんな風になついてくれるとそりゃもう嬉しいけれど、その分、別れが辛くなる。 なので、旅先で会った猫たちにはあまり情を移さないように努力しているのだ。 朝食前のひととき、シピと短い時間を過ごし、食事が終わればもう、チェックアウト。 楽しかったタヒチでの休日が、せつなく、そして静かに幕を下ろし始めました。 |
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