■ Sweet 10 タヒチまでの道 数年前、会社帰りの書店で、何かに引き止められるように足を止めた私は、次の瞬間、一冊の雑誌を手に取っていました。 その表紙一面に施された、あまりにも美しすぎる青のグラデーション。 見たこともないような色をした海でした。 そこはタヒチ、ファカラバ環礁。 いち勤め人には、ちょっとばかし敷居の高い場所。 いつ行けるともわからぬまま、ただただ溜め息をつきながら、何度もその雑誌を眺めたものです。 すべての始まりは、NWとエア・タヒチ・ヌイの、マイレージ・プログラム提携が開始されたことを知った、衝撃のあの日。 長い間の憧れではあったけれど、そのお値段の高さに、とてもじゃないけれど手が届かなかったタヒチが、幻ではなくなった瞬間です。 この時点で日本-南太平洋間の必要マイル数は50,000。 亭主と2人のマイルを合わせたら、もうちょっと。あと1回マレーシアかハワイにでも行けば目標達成だ! と喜んだのもつかの間。 スムースに事は運ばないんじゃないかと、不吉な予感がしていたら、案の定・・・・・・。 すぐに70,000マイルに吊り上げられてしまったのです。 こうなったら、貯めて貯めて貯めまくるしかありません。 光熱費の引き落としは極力カード決済で! ワールドパークスのキャンペーンを随時チェックすべし! 旅行先はワールドパークスの提携航空会社で行ける場所へ! とにかく考えつく限り、マイル貯蓄に励むことを決意。 2007年の結婚10周年記念にはなんとしてでも憧れのタヒチへ! と、半分やけになって、Sweet10タヒチへの道程が始まったのです。 この後はブログでさんざん書いた通り、ちまちま貯めたマイルもなんとか目標に到達し、綿密に予約開始日を逆算、希望の日程で、無事に往復チケットを獲得することができました。 悩みに悩んだ末、選んだリゾートはやっぱり憧れのファカラバと、ダイビングが魅力のランギロア。 手配を始めてみれば、あっけないほどとんとん拍子に話は進んでいきました。 現地でかかるお金や荷物の重量制限などなど、細かい悩みはつきませんでしたが。 こうして、長い長い道のりを経て、待ちに待った出発の日を迎えることができました。 |
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■ 青色の翼に乗って 忘れ物はないか、出発日に間違いはないか。 わくわくしたり、不安になったり。 落ち着かない日々が続いたけれど、チェックインを終え、搭乗口へ向かうモノレールの中から憧れの青い翼が見えると、まるで生まれて初めての海外旅行へ行く時のような高揚感がわいてきました。 普段なら飛行機の写真なんて撮らないんだけど、最初で最後になるかもしれないし・・・・・・。 ということで、まずはこの旅最初の1枚♪ 新婚さんと思われる若々しいカップルが、入れ替わり立ち代り、機体をバックにシャッターを押している光景も微笑ましい。 乗客の8割が新婚さんと聞いてはいたけど、やっぱり新婚旅行で行くカップル、多いんだなあ。私たちもその時に行っとけばよかったんだ。今更だけど・・・・・・。 でも、天気は上々、運行も定刻通り! めでたい、めでたい! ということで、搭乗前から生ビールを飲んでやる! これから、実に8年ぶりとなる、10時間以上のフライトです。 |
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初ヒナノを賞味した後は白ワインを飲みつつ、機内食。 出てくるのにすごく時間がかかった。 それはいいとして、最近、思うんだけれど、機内食って、どこも量が少なくなったような気がする。 以前なら結構満腹に近いものがあったけれど、ここのところ、物足りないことが多い。 単に私の胃袋がでかくなっただけだろうか。 でも、そんな時でもATNは、心強い♪ おにぎり、味噌汁、カップラーメンのミニサイズと、軽食が常時食べられる。 ミニ・カップラーメンはうれしいことにシーフード・ヌードルもあった! おにぎりは・・・・・・えー、シャケだけかいっ? と思っていたら後に取りに行った亭主が 「昆布(私の好物)があったぞー!」 と持ってきてくれた。 2人でおにぎり×3、カップラーメン×2、味噌汁×1(食いすぎ)をしかといただきました。 長いフライトだと、することがないもんで、妙に腹が減る。 この夜食サービスはうれしいけれど、亭主曰く「CAがおばさんばっかり」。 まあ、確かに。 『フラ・ガール』を観て、うとうとして、朝食を食べたら、あっという間に夜明け前のパペーテに到着です。 |
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到着ゲートでは一人一人にティアレの花を配っている。 そして、陽気なタヒチアンの生演奏がお出迎え。 こんな朝早くに、ご苦労さまです。 ティアレの花を耳んとこに挿したら、 「お前が挿すと、ペンライトみたいだな」 と亭主。 眠いので反論する気にもなれず、おまけにぼーっとしていたので、イミグレーションのカウンター、間違えて並んでしまった。 しかも順番がきて、審査のおばちゃんに 「ここはタヒチアンとフレンチオンリーよ」 と言われるまで全然気づかなかった! すごすごと引き下がり、外国人用の列に戻るとすでに長蛇の列。 開き直って交代で煙草を吸い、ほとんどびりっけつでようやく入国。 初めて知ったんだけれど、タヒチのイミグレーションて、警察の管轄なんですね。どーでもいいけど。 現地旅行会社から国内航空券とバウチャーを受け取り、換金もチェックインも済ませ、搭乗口へ向かう時に、かえるさん、めーっけ! ちっともカエル顔じゃないじゃないですか〜!!! もうタヒチは5回目だそうで、うらやましい限りです。 まずはボラボラへ向かわれるそう。 「では、よい旅を!」 と、かえるさんたちの便を見送ってすぐに、ランギロア行きも出発! |
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是非とも上空からきれいな環礁の写真をば、と思って事前に色々と聞いてみたんだけれど、ランギロア直前までは海しか見えず、着陸する際は、その日の風向きによって右旋回、左旋回が決まるんだそう。 要するに、運ってことですね。 というわけで、適当に空いている席、右側に座る。 小1時間もすると、ランギロアが見えてきました。 この日は、左側が当たりだったよう。でも、右側でも結構見えます。どちらでも問題ないのではないでしょうか。 |
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〜 上空から見たランギロア 〜 |
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小さなランギロアの空港内は各リゾートのスタッフと到着したゲスト、これからランギロアを発つ人々でごった返し。 その中からキアオラの小さなデスクを見つけると、早速、スタッフが良い香りを放つティアレのレイをかけてくれました。 タヒチの休日の始まりです。 |
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