TANJONG JARA RESORT 
(Kuala Terengganu, Malaysia)




お昼はネラヤン・レストラン
海を見ながら食事ができる。
時間が遅いせいか、ゲストは私たちだけ。
と思ったら、休憩時間の
セキュリティ・スタッフが、
仲間を呼び寄せ、
一緒に食事するなごやかな光景が始まった。
勤務中だから、
皆、飲み物はミネラル・ウォーター。
私たちはもちろんビールを飲みつつ、
南シナ海の風と共に至福のランチ・タイム。
身体がほてったら、
バー・コーナーでピナ・コラーダ。
食事よりも高いカクテル代にびっくりしつつも、
ついおかわり。
けれど料金なんか気にしていられない。
少しばかり酔わなければ、
素敵なリゾートにきた甲斐がない
(でも、高い・・・)。



 「この店にメニューはないの。私がメニューなのよ。OK?
 英語で大丈夫?」
 リゾート内の小さな川の上に建つディ・アタス・スンガイ・
 レストラン

 ゲストのテーブル一つ一つを回って、元気よくアンが声を
 かけてゆく。その日の素材、調理法、サイド・ディッシュから
 デザートまで、ゲストと話し合いながら決めていくのだ。
 物腰の柔らかいスタッフが多い中、アンの存在は異色。
 1日の疲れを吹き飛ばしてくれるような明るい声に、
 益々食欲がわいてくる。
 これは、彼女が『加減』というものを、
 ちゃんと理解しているからこそできること。
 良いリゾートには彼女のように印象的なスタッフが、
 必ず1人はいるものだ。
 朝もやの残るレストランのテラスにて、貸切状態の朝食。
 ピック・アップの車が来る前に、ゆっくり食事が出来るようにと、
 Atsukoさんがアレンジしてくれた。
 ワゴンにはたっぷりのフルーツとヨーグルト。
 バスケットに盛られたパンが差し出され、
 オレンジ・ジュースを飲み干すと、すかさず、
 「おかわりはいかがですか?」
 スタッフ全員がもてなしてくれ、つかの間のお姫様気分。
 メインは卵料理各種、シーフード・ヌードル、
 フレンチ・トースト等からのチョイス。
 この上なく贅沢な朝食でした。





一年後、届いた葉書。
“今年も世界のベスト・リゾーツのひとつに選ばれました。”
食事を終える頃、オカムラさんがやってきた。
たった1日の滞在に、心残りは多々あるけれど・・・。
いくばくかの想いを残して去る方が、
美しい思い出に変わるのかもしれない。
 オカムラさん、そしてお世話になったスタッフと握手を交わし、
タンジョンジャラを後にする。
 また、来れるといいな。
今度は、もう少し長く。
 そのためには、高いビール代の分、
もっと働かなくちゃね。







HOME>>Beach Resort Index>>Tanjong Jara