機内食講座


 前回NEXでの朝食のことを書いたので、今回は機内食にしますか。
 不味いとかしょぼいとか、様々な意見を聞くけれど、私は機内食というものが結構好きである。
 小さなプレートに力いっぱい色んな料理が乗っているのを見ると、この際味なんかどうでもよく、幸せな気分になるのだ。
 おそらく『ひとつの皿』に『メインからデザートまで』という混沌としたシチュエーション(?)が、なつかしの給食や今となってはなかなか食べられないお子様ランチを彷彿させるからではないかと考えられる。
 それにしても航空会社によってこれほどまでに味が違うのはなぜだろう。航空会社を選ぶのはこちらの勝手だけれど、そりゃないよな、不公平だ! と思うのは共同運航便というやつである。
 過去2回のオーストラリアはどちらもJALとカンタス・オーストラリア航空(以下、QF)との共同運航であった。ところがこの2種の機内食ときたら、雲泥の差があるのだ。
 もちろん美味しい方はJAL。スッチーさんの質と同様に、機内食にも力を入れているのがはっきりとわかる。味にうるさい日本人の乗客も、これなら文句ないだろう、と言えるだけの納得の内容だ。
 そして思い出したくもないQF。粗悪な材料、品のない味付け。同じ料金を払ってこの差はひどい。機体がJALであるか、QFであるかで、旅の印象もまた変わってくるというものだ。
 機内では本を読んでお酒を飲む以外、することは特にない。最近じゃゲームも出来る便もあるけれど、私は機械音痴なので使い方が皆目わからず、未だ最新機器のエンターテインメントで遊んだことがない。だからこそ、機内食タイムは短いながら充実した時間でなければならないのだ。
 逆に印象に残っているのはアメリカン航空。お酒を飲むのでデザートには手をつけたことのない私だけれど、 寝起きに出されたランチのアイスクリームは、目が覚めるほど美味しかった! 甘い物が苦手な私が言うのだから、絶対に間違く美味しい。
 そういえばこのところ危険な噂でもちきりのユナイテッド航空はひどかったなあ。経営が持ち直したら、是非とも機内食に力を入れて欲しいもんである。あ、味なんかどうでもいいって、冒頭に書いたんだっけ。
 目下のお気に入りはマレーシア航空。なんといっても焼きたてであったかいパンが最高においしいのだ!
 とかなんとか色々とうんちくをたれているけれど、基本的には「機内食大好き!」なのである。
 幸せな気持ちでラップをめくり、前菜のおそばを啜る。ふと横を見ると、元々早食いの亭主はすでにデザートまでたいらげている、といった図をはたして何度見たことやら・・・・・・。

 
  ←6月のマレーシア航空にて。うなぎごはん! そばつゆ、多いよ。

TOPHOMENEXT