Activities
- マンタを追いかけて -

モルディブは雨季。海水は乾季に比べ、だいぶ濁ってはいるけれど、この時期はプランクトンを目当てに大物が集まってくるので、ダイバーにもシュノーケラーにも人気。
ここのところ、マンタの目撃が続いている上に、ダイビングより遭遇率が高いと聞いて、シュノーケリング・トリップに参加してみることにした。
最初のポイントはどこがおもしろいんだかよくわからず、本当にマンタに会えるんだろうかと疑心暗鬼になる。
ところが次のポイントが近づくと、ボートの中が突然、ざわめき始めた。海面に浮かぶ大きな大きな黒い影
まぎれもない、マンタの姿! しかも一枚だけじゃない!
皆、我先にと海に飛び込み、嬌声を上げながらマンタを追う。右に左にマンタ! 何枚いるんだ、こりゃ!!
私も興奮してカメラを向ける。大きな口を開けて近づいてくる迫力の姿をなんとか上手く撮りたいのだけれど、海の生き物にはかなわず、必死でマンタを追いかける。
そうこうしているうちに、気がつくと私たちだけがだいぶボートから離れてしまっていた。
さて、戻ろうかとボートに向かって泳ぎ始めて愕然・・・・・・。潮の流れが変わったのか、全く前に進まない。どんなに泳いでも、ボートは近づいてこない。大袈裟じゃなく、同じ場所から全然動けなくなっていたのだ! このまま気づかれず、ボートが行ってしまったらどうしよう。クルーは参加人数をちゃんと数えていただろうか? 恐怖と焦りが全身をかけめぐり、もう、パニック。
進めないのなら仕方がない。どうか気づいておくれと、ボートに向かって必死にヘルプサインを送る。幸い、デッキにいたクルーがすぐに気づき、ボートを動かし、迎えにきてくれた。
「このへんは危ないから来ちゃダメだよ」
って、最初に言っておくれよ。海って怖えーーっ。

それにしても今回、シュノーケラーの人たちには驚かされた。何のためらいもなく、頭から一気に4〜5メートルダイブして、岩をひっくりかえしてカメラをパシャパシャ。かっこいいーっ! タンクがなけりゃ潜れないダイバーよりも一枚上手だ。恐るべし、シュノーケラー!
さて、このシュノーケリング・トリップ、所要時間は1時間半程度で、US$24。高いか否かは、マンタとの遭遇/非遭遇に大きく左右される。結局、この日は全部で20枚ほど出現したらしい。ひっくり返って白いお腹を見せながらボートを見送ってくれたサービス精神旺盛なマンタもいた。これでUS$24なら絶対、安い。



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さて、ハウスリーフでのシュノーケリング。
実は、マンタの時に溺れかけた恐怖感がなかなか拭えず、美しいビヤドゥの海を前に思わず尻込みしてしまった。今回はビーチでうだうだ過ごす時間が少なかったのもあるけれど、シュノーケリングを楽しんだのは僅か2回。最初の時はデジカメを持って入ってはみたものの、去年ネットオークションで買ったハウジングケース、何かがおかしい。説明書どおりにセッティングしているのに液晶モニタが明るすぎて、全然見えない。ので、全く役に立たず、写真も撮れずじまい。
そしてリゾートを発つ日、この日はダイビングがないので、シュノーケリングは最後のチャンス。しかも波もなく、絶好のシュノーケリング日和。予備で持ってきたインスタント・カメラを手にリーフへ向かう。ちょっと怖いけれど、亭主は日焼けに専念するというし、水中写真が1枚もないのはやっぱり物足りない。
意を決して一人、パッセージ5からエントリー。
いるわ、いるわ。巨大なロウニンアジギンガメの群れ、ヨスジの群れ、あまり遭遇したくないゴマモンガラ、そして阪神タイガース(ムスジコショウダイ)。
パッセージ3までの予定が顔を上げると2まで来ていた。これだけでかなり満足! この人気は伊達じゃない。 ただ、以前はビーチ沿いに各パッセージへの道標が立てられていたらしいけれど、どこにも見当たらなかった。新しい経営者がリーフをぶっ壊して水上コテージでも建てるつもりでいたのか。
これも聞いた話だけれど、ビヤドゥとヴィリバルはかなり以前からオークションにかけられていたそう。知っていたら買ったのに。お金があればだけど・・・・・・。
ところで、表題をActivitiesとしたからには、他のアクティビティについて、ほんの少し。
セイリングやカヌーなんかもあったようだけれど、ダイビング&シュノーケリングがメインのリゾートなので、他のマリンスポーツをしている人は見かけなかった。
あとは日替わりでアイランド・ホッピングイルカ・ウォッチングシュノーケリング・トリップマーレ観光サンセット・クルーズと、基本的なメニュー。
ヴィリヴァルが休業中なので(表向きは改装中だけれど、完全休業中らしい)、以前は行き来できたのに、それも今はなし。
でもダイビングとシュノーケリングだけで十分楽しめたし、今回はハワイ挙式以来の長めの休暇だったのにもかかわらず、時間が驚くほど早く過ぎていった。
目の前に海、手にはビール。これがビーチ・リゾートの醍醐味ですね、やっぱり。余計なものはいらない。




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* 水中写真館 *
by インスタントカメラ(ーー;)

水面近くもうじゃうじゃ。
↑ 珊瑚が僕らのおうちだよ。

← クマノミ君一家。
人間に捕まるなよ〜。
←わかるかな?
ムレハタテダイ
こちら大所帯 →
珊瑚にむれる青い小魚たち。
↑ 光差す浅瀬。
珊瑚も元気になってきている
みたいですね。



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