ドキドキ健診結果



 先日の健康診断の結果が配られた。特に気にしていなかったけれど、いざ手渡されると開いて確認するまではどうしても嫌な予感を拭いきれない。なんたって十数年もの間、ほぼ毎日アルコールを摂取しているのだから、そろそろ何かしらの影響が出たって不思議ではない。
 切り取り線をていねいにはがし、はやる気持ちを抑えて中を覗く。
 一瞥してほっとした。 診断結果欄にはきれいに「A」が並んでいる・・・・・・と思ったらひとつだけ「B」の文字が。
 な、なにい?????
 見ると、心電図の結果である。所見には「高電位差」とある。はて、なんであろう。心臓なんて、苦しくなったことも痛くなったこともない。
 あ、あれかな、と私は思い出す。健診の日、私はばっちり風邪をひいていた。その影響だろう。そうに違いない、というよりそう思いたい。
 まあ、「B」ランクというのは基準値をわずかにはずれているだけで日常生活に差し障りはないということだから、心配することもないだろう。心配しすぎて本当に心臓疾病になってしまっては元も子もない。
 あとはコレステロールが高めなのが良くないなあ、というくらい。肝心の肝機能に至ってはお見事なまでの平均的な数値がはじき出された。お酒をやめたら、それこそγ-GTPがゼロになってしまうんではないかと思ってしまう。だってこの3年間、ほぼ同じ数値なのだ。
 毎年変化があるのは、どういうわけか「視力」。
 3年前、2000年の健診では右1.5、左1.5、2001年は右0.7、左0.9、そして今年は右0.9、左1.2である。
 私は元々視力も良くて、仕事でPCを日常的に使うようになるまでは両目ともに1.5ないし2.0を誇っていた。
 10年ほど前から1.0をきるようになったわけだけれど、久しぶりに1.5という結果を聞いた2000年には正直驚いた。検査なんかしなくても、視力が衰えているのは確信していたからだ。でもこの年、同じ健診を受けた同僚が皆口々に言っていた。
「視力がすごく良くなってた!」と。
 あの年だけはなにかトリックがあったのだろうか。新世紀を迎えるにあたっての大サービスだったのだろうか。
 真相はわからないけれど、皆、単純に喜んでいたなあ。
 ともあれ今年も健康体を証明する結果となり、これは素直に喜ぼう。 健康な身体を与えてくれた母と亡き父に感謝をしよう。
 コレステロール、なんとかしなくちゃ。



 
 

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