夫婦麺道



 食べ物の話が続く。なんたって、食欲の秋だし♪
 前回、前々回とパスタのお話が出たけれど、今回の主役はタイトル通り『ラーメン』である。
 私たち夫婦はごはん党でもパン党でもない。間違いなく『麺党』である。 亭主は3食麺類でもいいと言うほど麺好きだし、私はどれも好きではあるけど、そんな亭主に付き合って、圧倒的に麺類を食べることが多い。
 休日の昼はさっと日本蕎麦や冷や麦を茹でる。にゅうめんや釜揚げうどんなんかも時々登場する。そして外食といえば、10回中9回はラーメンを食べている。
 私の住む街には結構名の知れた店が何軒かあり、とっても重宝している。ラーメン通の食べ歩き情報や掲示板なんぞにもよく載るお店もちらほら。でも彼らの評価を読んでみると、「?」と思うようなものもある。
 例えば、誰もが絶賛し、いつも長い行列が出来ている支那そばの『は○○る○い』。
 私はこの行列を世田谷七不思議のひとつだと思っている。
 元々支那そばはさっぱりしたものだろうけど、まったく味の印象が残らない。狭い店内で昼間から腰を据えて酒を飲んでいる常連がいるというのも落ち着かない。おまけに回転を良くしたいのはわかるけど、ワンタンが生煮えというのはどうだろう。気づかずに食べたら腹壊すだろ。
 そしてそして、味の探求だか知らないけれど、1-2ヵ月もの間、長期の休みをとってしまうところも、商売している家で育った私にとってはアンビリーバボー! 高い評価が全く理解できない。
 一方、とんこつの『H』は無名時代からのお気に入りである。獣臭さの全くないコクのあるスープ。芸術的に盛られたトッピング。喉ごし優しいストレートの細麺。私の場合、最初はおろしにんにくと紅しょうがだけで。途中から辛い高菜をたくさん入れて食べる。とんこつには珍しいつけ麺も大好き♪ 
 ここのラーメンのファンである芸能人も多い関係で、TVに頻繁に出るようになってからは並ばないと食べられない。週末の深夜、カラオケ帰りに気軽に立ち寄れる店ではなくなってしまったのが、悲しい限りである。
 他の店も色々と語りたいのだけれど、きりがないので、このへんで。
 最近は有名店のラーメンがパックになって、スーパーでも手軽に買えるようになった。 へたな中華屋さんのラーメンよりもずっとおいしいものもたくさんある。具なんか、ねぎとのりさえあれば十分なので、夕飯にもちょくちょくお目見えするようになった。
 家でラーメンもオツだけれど、やっぱり馴染みの店の馴染みの味がいい。こんなことを書いていたら余計に食べたくなった。最近ぐっと寒くなってきたことだし、『Kらーめん』のあっつーいつけ麺でも食べに行こう。



 


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