シパダンの海に潜ってみたい。 ↓ でもシパダン島のリゾートは2004年末に全て閉鎖してしまった。 ↓ そそれなら近辺の島に滞在して潜ればいいか。 ここまできて初めてシパダン周辺のリゾートを探し始めた人は、おそらく頭が混乱するだろう。 閉鎖したはずなのに、なぜ、シパダン・ウォーター・ヴィレッジやらシパダン・マブール・リゾートなどというリゾートが営業しているのか。 私も迷った。そして、色々調べるうちに、ようやく解明した。 なんてことない、マブールやカパライといった島にあるリゾートが『シパダン』を名乗っているだけのことなんである。 これらの島にはシパダンから移転してきたリゾートもある。 宣伝効果があるんだろうけれど、すごく紛らわしい。 なので、閉鎖したシパダンと現行のマブール、カパライのリゾート一覧表を作ってみた。これから調べ始める皆さんのご参考になれば幸いです。 |
シパダン島 | マブール島、カパライ島 | |
プラウ・シパダン・リゾート | → | シパダン・カパライ・ダイブ・リゾート(カ) |
ボルネオ・ダイバーズ | → | ボルネオ・ダイバーズ・マブール・リゾート(マ) |
アブディラ・シパダン・リゾート | --- | |
シパダン・ダイブ・センター | --- | |
シパダン・ロッジ | --- | |
--- | シパダン・マブール・リゾート/ マブール・ウォーター・バンガロー(マ) |
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--- | シパダン・ウォーター・ヴィレッジ(マ) |
上記マブール、カパライのリゾートとマタキン島のリーフ・ダイブ・リゾートが、シパダン・ダイビングの拠点となる。他にもセンポルナ港に立つシークエストやマブール島沖に立つ怪しい要塞(これについてはのちほど)もあるけれど、たいていのツアーは一覧に挙げたリゾートを使います。
私が宿泊したシパダン・マブール・リゾート(SMART)は取り扱っている旅行会社が少ないのか、ネットで調べてもなかなか情報が入ってこない。ということは日本人はあまりいないのかな、と思ったらその通りだった。
とういことで、私が見てきたSMARTのリゾート情報をご報告いたします。
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ゲストの9割以上がダイバー。その多くがイタリア人で、陽気な彼らの輪にドイツ人、イギリス人、そして少数の日本人がひっそりと混じっているリゾート。 それがSMARTの日常風景。 メインの建物にはレストラン、オフィス、バー、スーベニア・ショップがあり、チェックイン時のブリーフィングもここで行われます。 |
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私たちが宿泊したのはそのメイン棟に一番近いバンガロー、101号室。 バンガローは2室1棟型で、お隣はアレックス夫妻。 このガーデン・バンガローはSMARTで一番安いカテゴリー。 最初は水上バンガローにしようかと思ったけれど、ずっと海にいるわけだし、初めての場所なので、今回はお試しと思って安く上げることにした。 もちろん部屋には必要最小限のものしかない。ベッドとドレッサー、クローゼット、大きな3段棚はマスクやダイコン、カメラといった器材を置くのに便利です。 このベッドのブランケット(というか、布団)は、とても寝易くて気持ち良い。 タオルケットをシーツでくるんであるだけなんだけれど、極悪寝相の私が一晩こねくりまわしても崩れない。肌触りもいいし、クーラーを消して寝るのにちょうど良い代物。どういう構造になっているのか、確かめてみようと思ったけれど、元に戻せなくなったら困るのでやめておいた。 |
バスルームにはシャワーしかありません。 アメニティは液状ソープのみ。 でも明るくて清潔だし、シャワーは水圧はいまいちながら、ちゃんとお湯(海水を何度も濾過したもの)が出るし、 トイレの流れも悪くないので、 まあ合格といったところでしょう。 |
タオルはバスタオルのみ。 SMARTではシーツもタオルも全てスタッフによる手洗いです。 何でも洗濯機を買うより、現地のマレーシア人を雇った方が安いんだとか。 自然乾燥なので、繁忙期やスコールが続く時はスタッフ総出で、いっせいにスチームアイロンで乾かすんだそう。 ご苦労様です。 |
ゲストが集まるレストランがすぐ隣なので、さぞかしうるさかろうと思ったけれど、イタリア人ダイバーは意外とまじめで、夜更かしはせず、10時を過ぎる頃にはレストランもひっそり。
その代わり早朝は、朝食の準備に追われるスタッフのざわめきやキッチンから漏れてくる音が少々やかましい。 でも近くて便利だし、何よりこの101、102号室には、どういうわけか猫たちがやたら寄ってくる! しかもまだよちよち歩きの仔猫たちが、ちょろちょろ動き回って・・・・・・。か、かわいすぎる! ひ とつだけ困ったのはクーラーが効きすぎること。完全に欧米人仕様で、うっかり消し忘れて部屋をあけると、戻る頃には冷凍庫状態。消すと暑いし、温度設定もタイマーも役立たずだし・・・・・・(-_-;) イタリア人はエラ呼吸が出来るくらいだから、きっと皮膚が分厚いウロコに覆われているのに違いない。虚弱な日本人には、扇風機を用意して欲しいですね。 |
アレックスの水着に乗っかるにゃんこ |
アレックス妻のパレオでくつろぐ子猫たち |
広い敷地内には猫だけでなく、この島の村からやってくる犬がたくさんいる。 ゲストから貰うお裾分けの味を覚えてしまったらしく、この犬たちがまあ、色々と問題になっておるんです。 ダイビングのページで紹介したイタリア♂3人組の一人が、猫をいじめていた犬を追っ払おうとしたところ、太ももにガブリとやられてしまった。 犬たちは野良なので当然ワクチン接種なんぞ受けておらず、狂犬病の心配もある。幸い彼はたいしたことはなく、翌日は元気にダイビングに参加していたけれど。 そんなわけで、定期的にセンポルナまで捨てに行くのだそうだ。捨てに行った翌日にはもう、新しい犬が村からやってくる。 その繰り返しで、SMARTでは犬とのイタチごっこが延々と続いているわけです。 |
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犬や猫と同じくらい敷地内でよく見かけるハンモック。 どれも低い位置に設置されているので、子供でも気軽にゴロンとできます。 ただ、ゲストよりも休憩中のスタッフが居眠りをこいている方が多いような気がしたんだけれど、目の錯覚だろうか。 たまに、マヌケな犬がハンモックの網目にはまって困っている様子も見られた。 犬や怠け者のスタッフがいない時を狙って、読書やお昼寝を楽しもう。大きな椰子の葉が灼熱の太陽をしっかり遮ってくれるので、心地よいひとときが過ごせるでしょう。 |
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しょぼいけれど、一応プールもあります。 最後の日は午前中でタイビングが終了したので、午後はずっとここでゴロゴロしていた。 ダイビング・リゾートなので、当然、ゲストはこぞって海へ出かけているわけで、たいていの時間はすいている。たまにプール講習もやっていて、これは子供が多かった。両親が潜りに行っている間に、子供たちも親に続けとCカード取得を志しているのでしょう。 バーもあるので飲み物もすぐに買えるし、ジャクジーもある。いたれりつくせりというわけではないけれど、ポイントをついたサービスがありがたいですね。 ただ、ジャクジーは、私たちが行くといつも図体のでかいイタリアンが5〜6人でつかっていて、一度も入れなかった。温泉じゃないんだからさ。 |
庶民向け陸上バンガローと金持ち向け水上バンガローは桟橋で繋がっている・・・はずなのだけれど、肝心の桟橋は無残に崩壊していた。 私たちが滞在する2週間ほど前、フィリピンで発生した台風の影響+大潮のおかげで海は大荒れ。連日恐ろしい雨風が島に吹きつけ、ぶっ壊れてしまったんだそう。 気軽に行き来出来ると思ったのに、とんだ誤算で、水上バンガローへ行くにはオフィスに依頼してボートを出してもらうしかない。 今回、宿泊はあきらめたけれど、せめてどんなものか様子を伺いたいので、1日のダイビングが終わった後、ボートを頼んで行ってみることにした。 |
念の為、説明しておくと、こちらの水上バンガローもSMARTです。これまた紛らわしく、独立したリゾートのように、『マブール・ウォーター・バンガロー』として紹介されていることが多く、私もSMARTとは別物だとばかり思っていた。 ただし、ダイビング・ショップとレストランは別で、もちろんレストランはこちらの方がゴーヂャス。 陸上バンガローに宿泊する私たち下々の者は、バーとスーベニア・ショップ、スパだけ利用できる。 水上の方に来ると、例の要塞がよく見える。これは元々は海底採掘を行っていた建物で、後に物好きなマレーシア人の金持ちが買い取り、バックパッカー向けの宿としてオープンしているんだそう。採掘を行っていたくらいだから頑丈なんだろうけど、あんまり泊まりたくない。でも怖い物見たさで中を覗いてみたい。 ちなみに、水上バンガローもお隣のシパダン・ウォーター・ヴィレッジも、パンフレット写真においてはこの要塞を削除処理するんだそうだ。 |
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さて、2004年にオープンしたばかりの水上バンガローはどこもきれいで、センスも良い。 泊まれないのであればせめてもと、バーにお邪魔して、ビールを飲んでいくことにした。 バーのお兄ちゃんに帰りのボートを頼んでおいて、乾杯♪ ナイトダイビングへ出かけるダイバーを見送り、彼らの照らす水中のライトを目で追いかける。 3本目のビールを飲んでいる途中で、ボートが迎えに来た。慌ててグラスに残っていたビールを一気飲みすると、バーのお兄ちゃんに笑われた。 |
謎の要塞 |
水上バンガローのレストラン。いい雰囲気♪ |
陸上には新しく出来たシャレーもあります。通称、高級住宅地。 メイン棟からは少し離れているので、不便かもしれないけれど、やっぱりきれいに越したことはない。今度はこっちにしようか。それとも奮発して水上バンガローに泊まってやろうか。 でも、夜になると、あちこちに陶器のランプの灯りが点り、それとは対照的な、にぎやかな笑い声がバーやレストランから聞こえてくる。この雰囲気が好き。でも水上も・・・ということで、いつかまたここに来ることがあるなら、半々にしようかな。 あ、そうすると、ダイビングボートはどうなるんだ? ま、まだ先のことなので、ゆっくり悩むこととしよう。 |
夜の帳が下りると・・・ |
安いリゾートもこんなにロマンティック |
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