Pulau Mataking, MALAYSIA
 Reef Dive Resort - Room & Facilities -




調べ尽くしたと思っていたマレーシアのビーチ。
とある雑誌でその聞き慣れぬ妙な名前の島を知ったのは、つい最近のこと。

- マタキン島 -

小さな写真の中できらめく美しいビーチ。白砂の上に立つ、高床式のヴィラ。
それは、私のようなリゾート・ダイバーには敷居の高かったセレベス海に新しく誕生したリゾートでした。
ずっと行きたいと思いながらもなかなか決心できなかった地域。
ダイバー以外も十分楽しめるとの謳い文句を信じて、情報もなく、至極アクセスの悪いこの島を訪れてみることにしました。
なんといっても大好きなマレーシア。
きっときっと、そこには素敵な時間が流れているに違いない、と確信して。

クアラルンプールを経由して、初日はコタキナバルで一泊。翌早朝、空路、タワウへ。その後車でセンポルナの港まで2時間近いドライブ。最後にスピードボートで40分と、マタキン島までの道程はかなりの長旅となる。
日本から丸一日かけて、マタキン島唯一のリゾート、リーフ・ダイブ・リゾートにようやく辿り着いた時には、空は残念ながらどんよりと厚い雲に覆われており、小雨がパラパラ。今日一日潰れてしまうかな、と不安に駆られながらウェルカム・ドリンクを飲み、チェックイン・カードを記入する。




半オープン・エアのロビー。たくさんのファンが天井から涼しい風を送る。

ウェルカム・ドリンクは
ハニー・デュー・メロンのジュースでした。


けれども、到着してすぐのチェックダイブ中、
海の中に明るい陽射しが射し込んでくるのがわかり、
水から上がる頃には、すっかり青空が広がっていた。
やはり日頃の行いが良いのだろう。
お昼を食べたら、午後はめいっぱいシュノーケリングを楽しもう。

部屋は数室が一棟となったロッジと高床式一戸建てのシャレーの2タイプ。ちょっとした手違いと勘違いが重なり、安い方のロッジでの宿泊となってしまった…涙;)
でも、それぞれの部屋へ通ずる小道があり、テラスの横には小さな庭があったりと、壁が薄いことに目を瞑れば、こちらもちょっとした一戸建て気分を味わえる。
室内はまずますの広さだし、レストランにもダイビング・ショップにも近いし、まあよしとすることにしたのだけれど、ウェルカム・ワインフルーツがサーヴィスされるはずなのに、午後になっても届かない。痺れを切らしてフロントに訴えると、ほどなく到着。
ロッジの部屋には冷蔵庫はないけれど、ワインはレストランで頼めば冷やしておいてくれる。夕食時にテーブルに出してもらってもいいし、部屋で飲むのならグラスも貸し出してくれ、氷も無料でもらえる。

部屋にはテーブルがないので、
暑いけれどテラスで過ごすことが多かった。

やっと届いたウェルカム・ワイン&フルーツ。
高価なものではないけれど、飲みやすくておいしいワインでした。

部屋の前では時折、大きな鳥が数羽、たむろしている。
この鳥たち、なんと孔雀! 
マタキン島では数匹の孔雀が飼育されていて、
外に放す時間になると、写真のように道を占領されてしまったり、
窓から部屋を覗かれることもある。
でも、ニワトリならよく見かけても、孔雀のいるリゾートなんて、
初めてのこと。
特に白い孔雀なんて、動物園でしか見たことがない。
鳥好き(あまり聞かないけど)にはたまりませんね。



 ちなみに部屋には全て固有の名前がついてます。
 魚の名前かな?


 白クジャク


この下でサンダルを脱ぎましょう。
リゾート内の施設は全て土足厳禁
レストラン、ロビーはウェットスーツも水着も禁止で、
ダイビング・ショップですら、海から上がったら、
ブーツを脱いで砂を落としてからでないと、入れない。
それでも水着姿で食事をしている人も見かけたので、
口やかましく注意されることはないのだろうけど、
せめて、ちゃんと乾いてから上がるのがマナーですね。

カウンター・バーを併設したレストランの他には、
ダイブ・ショップ、屋外のスパと、設備は必要最小限。
けれどここにはリゾート島では大変珍しい展望台
キングス・タワー
がある。
お隣の島、バンタナンが襲撃され、リゾート毎消滅したこともあって、
見張りのために建てたものなのだろうけれど
(ちなみにこの島には警察が常駐しています)、
ゲストも自由に登れる。
階段はわりと急で、見ての通りスケルトンなので、
高い所は割りと平気な私でも少々怖い。
けれど、てっぺんから見る景色、特に干潮時は絶景。
高所恐怖症の方も騙されたと思って、一度登ってみて下さい。

キングス・タワー

マタキン島の朝焼け

干潮時の景色。マタキング・クチルへ続く砂の道がくっきり。






↑ 海水を引き込んだスパとサーラ。

               
             
          出迎えも見送りも、スタッフ総出 →
去年オープンしたばかりのリーフ・ダイブ・リゾートには、
まだあちこちに『未完成』の部分があるのが事実。
設備だけでなく、マン・パワーもまだ十分ではないようで、
例えば、ダイビングのガイドさんがある時はポーターだったり、
キッチン・カウンターに立つコックさんが実はシンガーだったり、
まだ子供のようなボーイさんがダイビングのアシスタント・ガイドだったりと、
一人が何役も兼ねている。
マッサージも「今日は担当がいないから明日」といった感じで、
リゾートはまだ100%機能していない。
けれど、滞在してみればおわかりになるだろう。
スタッフは皆、どんな仕事でも手を抜くことなく、
優しいマレー・スマイルを浮かべながら生き生きとこなしている姿は、
感動的ですらある。
スタッフ全員が知恵を出し合い、協力し合いながら、
ゲストとって快適な空間を作り上げているのをひしひしと感じる。
近いうちにシパダン・リゾートが撤退したら、
世のダイバーたちがこぞってこの島を訪れるに違いない。
でも、できることなら、マッサージなんか出来なくてもいい、
このままアット・ホームなリゾートであって欲しいと思う。




TOPHOMENEXT