Pulau Redang, MALAYSIA
 Berjaya Redang Beach Resort - Room & Activities -




一夜が明けて、いよいよスイートに移れる日。
午前中はめいっぱい海で遊んで前日分を取り返す。
約束の午後1時。トランクは既に鍵をかけてあったので、水着のままフロントへ行き、鍵を交換。荷物はもちろん、頼まなくてもポーターが運んでくれる。どこかのリゾートとは大違いだ。冷蔵庫で冷やしておいたウェルカム・フルーツもしっかり運んでもらって、いよいよ、スイート・デビューです。

そして開いた5904号室の扉。
8畳程のリビングの奥にはバスルーム付きのベッド・ルーム。右側にもバスタブ付きバスルーム&ベッド・ルーム
その他、トイレがもうひとつ。
これが世のお金持ちが泊まる部屋なのだ!
とんでもない旅行会社にひっかかって、本当に良かった!


リビング右側のベッド・ルームはゴージャスな雰囲気。一方、奥はカジュアル。今日はどちらの部屋で寝ようかと毎日相談。
贅沢に一人一部屋使って寝てみようかだの、全部のトイレでう○こしてやるだの、初日の悪夢が嘘のように、もう笑いが止まらない。
ワードローブも贅沢に2ヶ所使い、普段は着ることもないバスローブを羽織ってみたり、この時とばかり、スイートを満喫する。
本当のお金持ちは、こんなことはしないであろうことは、重々承知しております。

部屋から見える景色

海から上がって夕食までの時間、ゴージャス・ベッドに寝転びながら、ビールを飲んでいると、2度目のウェルカム・フルーツが届いた。
どれどれと早速ラッピングを解いてみると、デラックス・ルームのものよりやっぱり豪華。
りんご、オレンジ、ランブータン、ランサ、それに洋梨
まで入っている! 
これはありがたく翌日のランチのデザート代わりにいただきました♪

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ダイビング・ショップ前のビーチ。
色とりどりのカヌーがかわいい。
すべてのマリンスポーツはこのビーチから出発!
アクティビティはさすがに多彩で、おなじみマリンパークへのシュノーケリング・ツアーやジャングルトレッキング、フィッシング、グラス・ボトム・ボート、マッサージ等、一週間のメニューがアクティビティ・ボードに掲げられている。
ダイビング1本〜5本のセット価格があり、最後のダイビングから半年以上経っていなければチェック・ダイブも不要。私たちは3本申し込みました。


有料のアクティビティ以外にも、ベルジャヤは楽しみがたくさん。
敷地内には大きながいくつかあり、それを取り囲むようにヴィラが建つ。
池に住むたちへの餌付けもOKで、これはギフト・ショップで手に入る。早速一袋買い、投げ入れてみると、わらわらわらわらと寄って来た。まだ稚魚のようで、模様がはっきりしておらず、これが集団ともなると、あまり気持ちの良い光景ではない。
でも袋の中にはまだたくさんの餌。結局、帰る日まで鯉たちへの餌付けが日課となってしまった。



餌につられて寄ってきた鯉たち。

池の上に渡された橋を渡って部屋に入る。


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レダン島にはもうひとつのベルジャヤ、『ベルジャヤ・レダン・リゾート&スパ』があり、マッサージはこちらで受ける。部屋にもきてくれるけれど、出かけていった方が安いし、どんなものか、ちょっと見てみたかったので、行ってみることにした。
こちらはゲストもスタッフも少なく、恐ろしく閑散としていて、こちらにいる間に出会った人間は片手で数えられる程度。
プール・サイドには親子連れが一組いるだけで、貸切状態。なんだかボルネオのどこかの『ダ』から始まるリゾートの雰囲気に似ていなくもない。
もちろん、ビーチへ出るにはシャトル・バスに乗って、ビーチ・リゾートの方までわざわざ出かけなくてはならない。あまり人に会うことなく、ひっそりとした休暇を過ごしたい人向け。


 し〜んとしたロビー。



 プール・サイド。たまにはこんな景色もよいですね。

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世界中にあるベルジャヤ・リゾートの方向を
指し示す道標。
ところで、このベルジャヤで思いもかけない再会がありました。
4年ぶりともなると、スタッフの顔ぶれは当然変わり、楽しみにしていたビーチ・バーのエディと再会を果たすことが出来ず、ちょっとがっかりしていた時のこと。
プールサイドでのディナーの準備に追われるスタッフたちの中に、見覚えのある顔を見つけた。誰だっけ? とその時は思い出せず、それでも視線を外すことも出来ずにいると、彼の方からにっこりと微笑みかけ、手を振ってくれた。エディに面影が似ていたので、職場が変わったのかな、と思い、とりあえず手を振り返し、部屋に帰ってからようやく思い出した。
コーラル・レダンにいた男の子だ!
あれだけたくさん若い男の子がいたリゾートの中にあって、なぜ私が彼のことを鮮明に覚えていたかというと、陽気で明るいスタッフの中でも一番愛想が悪く、いつもふて腐れた表情をしていたからだ。当時は、ボートの荷物の上げ下ろしを手伝っていたと思う。
翌日、DSへ行くと、彼が寄って来て、
「昨日、僕を見てたよね!」
と嬉しそうに話し掛けてきた。
「もしかして、コーラル・レダンで働いていなかった?」
「そうだよ。君のことは覚えているよ」
一度も会話を交わすことがなかった2年前の滞在。なのに覚えていてくれたなんて。それとも主婦二人が亭主を置いてはるばる日本から遊びにきている様子が余程珍しかったのか。
いずれにせよ、目の前にいる彼にはあの時の暗い面影はなく、本当に幸せそうに笑っている。ベルジャヤに移って、やりたかった仕事に就けたのだろうか(給料も上がっただろうな)、彼がこのリゾートで働く姿は、いつも生き生きとして、輝いていた。
これもまた移動しなければ有り得なかったこと。今回のトラブルは、何もかもが運命によって導かれたものとしか、思えないのです。


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