TANJONG JARA RESORT
(Kuala Terengganu, Malaysia)





物音ひとつしない、静かなロビーでチェック・イン。
冷たいおしぼりと、かわいらしいドリンク・ホルダーには
さっぱりとしたソーダ。

 他のゲストはいないの?
と錯覚しそうなほどの静寂。
汗がひいてくると同時に、
早朝からの移動で疲れた身体にパワーが蘇ってきた。

たった1泊の短い滞在時間。
僅かな時間も惜しい私たちの気持ちを
察してくれたのか、すぐに部屋へと案内してくれた。



 回廊には鮮やかな絵画。
白を基調とした建物に、
原色がひときわ映える。

そして敷地内のあちこちに、
美しいフラワー・アレンジメント。
どこにいても、優しい花の香りに包まれているよう。

案内するのは日本人スタッフのAtsukoさん。
小柄で、とてもチャーミングな女性。
施設の説明をしながら、部屋へと導いてくれる。
朝食のアレンジをしてくれたり、
エージェントと連絡を取って、
翌日の送迎の確認をしてくれたりと、
大変お世話になりました。



タンジョンジャラの名前を聞くように
なったのはここ数年のこと。
けれど、経営者が代わって
リニューアル・オープンしたホテルであり、
建物自体は古く、クローゼットの扉が
閉まらなかったり、トイレの引き戸が
浮いていたり、と高級なイメージとは
かけ離れた部分も目立ってしまうのが
正直なところ。
けれども、掃除が行き届いているので
不潔な印象は全くない。

宿泊したのは一番安いカテゴリーの
『ブンブン』
テラスがないのが少し残念。
室内には椅子がひとつしかなく、
落ち着いて話の出来る場所
といえばクイーン・サイズのベッドの上
だけとなる。
新婚さんはそれでいい。
けれど、長期滞在の方や女性同士、
そして、あまり想像したくはないけれど
男性同士で泊まるのであれば、
アップグレードした方がいいでしょう。



予約がないと難しい、とは聞いていたけれど、すんなりと別棟に通された。
 水着用のアンダー・ショーツ1枚となり、全身くまなくオイル・マッサージ。
強すぎず弱すぎず、あまりの気持ち良さに一時、
眠りの世界へ(実は、ヨダレを垂らして眠りこけてしまった・・・)
 たっぷり1時間かけてほぐされた後には、あたたかいジンジャー・ティが注がれる。
これが、なんというか、小さなカップを飲み干すと、すかさずおかわりを注がれ、わんこそば状態。
気持ちはありがたいのだけれど、私はこのお茶、あまり得意ではないので、ちょっと困ってしまった。
サロンはそのままお持ち帰り。これで¥5000ほど。
マレーシアの物価を考えれば決して安くはないけれど、納得の内容。
部屋には静かな民族音楽が、ずっと流れています。



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